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尻屋崎では、下北半島の北東端に突き出た岬で、津軽海峡を挟んで北海道の恵山岬と相対しています。
岬の先端には白亜の尻屋崎灯台が立ち、その前の「本州際最涯地」の石碑と鳴海要吉の文学碑「諦めの旅ではあった 磯の先の 白い灯台に 日がさしていた」が立っています。
付近は草原と松林が広がり、牛馬が群れて、牧歌的な風景を見せています。MAP
尻屋崎の草原台地には、周年、馬が放牧され、本州最果ての厳しい自然に耐えて強く生きています。この馬を寒立馬(Kandachime)といいます。
昭和45年(1970)、当時の尻屋崎小中学校長、岩佐勉は尻屋崎の厳しい自然にたくましく生きる放牧馬を「東雲に 勇みいななく 寒立馬 筑紫ヶ原の嵐ものかは」と詠みました。
以来、この放牧馬は、寒立馬と呼ばれるようになりました。MAP
室町時代から刀傷や槍傷に卓効のある湯治湯として知られた、津軽海峡を望む温泉です。
下風呂の名はアイヌ語のシュマ(岩)・フラ(臭い)に由来するといわれています。
泉質は、硫黄泉で、打撲傷、神経痛、婦人病、皮膚病などに効能があるとされています。
温泉郷には、新湯と大湯と呼ばれている二つの共同浴場もあります。夏から初冬にかけて、夜の海に揺らぐイカ釣り船の無数の漁火が、最果ての旅情をかきたてます。MAP